どうもマッツォです。
久々に技術の話。
長くなります。
今回はこのアイテムの磨き。
smile_mammyのアイテムの中で、多分一番磨きが大変。
鋳造した時はこんな状態。
銀を注いだ穴、湯口も付いてます。
それに型のつなぎ目も。
まずはその湯口や型のつなぎ目を鉄ヤスリでけずります。
鉄ヤスリは荒目→油目の順番に。
そしてこうなる。
つなぎ目がなくなる。
全体はこんな感じ。
次は紙ヤスリ、ロールサンダーを使って磨く。
まずは荒さが320番。
そしてこうなる。
鉄ヤスリの跡がなくなる。
次は800番のロールサンダーを使って磨く。
そしてこうなる。
320番の紙やすりの跡がなくなる。
この時点で、鉄ヤスリや紙ヤスリが入らない所がいくつか。
こことか。
こことか。
そういう所は、
シリコンポインターで磨く。
こんな感じとか。
こんな感じに当てて磨く。
それでも、シリコンポインターでも入らない場所もある。
こことか。
とりあえず次の段階へ。
次は研磨剤を使います。
左が荒い方、右が仕上げ用。
まずは荒い研磨剤と、この道具を使います。
歯を磨きます。
そのあと、これを使って歯を磨く。
木綿の糸に荒い研磨剤を擦り込んだもの。
先に歯を磨くのは、他の部分を先に磨くと歯に研磨剤が詰まる為。
荒い研磨剤で歯を磨いたら、次は周りを磨く。
使う道具はフェルトポイントと荒い研磨剤。
まずはリングの内側を磨きます。
磨きました。
紙ヤスリの跡がなくなる。
次は表側。
磨きました。
紙ヤスリの跡がなくなる。
この段階でこんな感じ。
だいぶ磨けてきたけどまだまだ。
すべて磨きの作業は、前段階の跡を消していく作業です。
そして、今までの磨き作業のどれでも磨けない場所がある。
さっきの、
こことか。
そして、
ここも。
そんなところは、これを使います。
円形に切った紙を何枚か重ねたもの。
その側面に、
磨き粉をつけて使います。
紙なので少し曲がります。
なので今まで磨けなかった部分も磨けちゃう。
更に、
先ほどの木綿糸&荒い研磨剤。
これを使って、
磨きます。
すると、
問題の箇所も磨けました。
この荒い研磨剤の段階で、キズや小さな穴 -巣- が出た場合、傷直しの方法で簡単に直せます。
その方法はブログの最後で。
お次は仕上げ用の研磨剤を使って磨きます。
まずは、
木綿糸&仕上げ用研磨剤。
歯を磨きます。
歯を磨いたら次はこれ。
バフモーター。
左が荒仕上げ。
クリップを通して掴めばバフに巻き込まれてアイテムが飛ぶ事が防げます。
右は仕上げ用。
そしてこんな感じに。
バフモーターで磨けない部分は、
先ほどの木綿糸&仕上げ用研磨剤で磨く。
次はリングの内側を、
布バフと仕上げ用研磨剤で磨く。
磨きました。
ピカピカ。
そして、自分はこの段階で手押しで刻印を打って磨いて整え、洗剤で煮て超音波洗浄機で汚れを落とします。
手押しでの刻印の仕方はブログの最後で。
磨き完了。
アップはこんな感じ。
そのあと、歯の部分を燻して出来上がり。
こんな感じでいつもやってます。
他の小技の日記はこちらから。
刻印の手押しの話→
http://smilemammy.exblog.jp/9319480/
刻印の話→
http://smilemammy.exblog.jp/12194627/
傷直しの話→
http://smilemammy.exblog.jp/9307797/
銀の塊から銀線を作る話→
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銀線から丸カンを作る話→
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糸ノコの押し切りの話→
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